轟く

「響く」と対になるように描いた一枚です。
基本的に私の作品は、言葉になる前の心の風景、その印象を描いたものとなっ
ております。
題名はほとんどの場合が後付けで、付ける時は公募展の規約と傾向に則っての
行為でしかなく、作品題名を必要とされるたびに私はとても悩みます。
なんとなく、その日の気分で選んだ単語なため、正直、題名と作品が合致して
いるか、いつも自信が無い状態だったりします。
ですが、この会場の展示でこの作品を選んで持ってきたのは、この題名が決め
手でした。
「轟く」と言う単語には「世界に広く知れ渡る」と言う意味があります。
私は会議室とは主に様々な情報を交換をする場所だと認識しております。
当会場でも、多くの新しいアイデアが生まれたり、共有されたりするでしょう。
つまり会議室とは、素晴らしい発見や情報が共有されると同時に、発信者のそ
の功績が世界に轟く、その始まりの場所とも言い換えることもできるのでは、
と考えました。
このコングレコンベンションセンターをご利用する全ての方の、素晴らしい功
績、ご高名が世に轟くことを祈って、上へ上へと爆発するような勢いを持って
昂るような構図をしたこの黄金色に輝く一枚を選んだ次第です。
こちらもまた、私の大好きな反射素材であるメタリック色を多用した作品です。
朝昼晩、窓から入る光を受けて、輝き方が変わり、それに伴って印象も変わり
ます。
金色は朝夕で特に変化が顕著です。太陽光が沢山入る会場ですので、会議室利
用前と利用後で、是非見比べていただければ幸いです。
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F100号キャンバス（H1620mm×W1３03mm）
アクリル絵の具・ミクストメディア（ペベオ社）
裏に展示用金具（耐荷重30Kg）・紐付き
（壁面用金具もしくはピクチャーレール等は別途お客様でご用意ください）
※専用箱・額縁はありません。
※最新画集１冊付き

2023年近代日本美術協会展（In東京都美術館）入選作